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風・海・鍵
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きっと疲れているせいだ、そうに違いない。
彼女は指先の感覚がすこし鈍いことをさほど大きな問題だとは
思ってもいなかった。
夕食の支度をしていた時、砂糖の入った陶器製ポットが手から
スルッと滑り落ちた。
握っている感覚は確かにあったはずなのに、この後待ち受ける
何かを暗示するかのように、一瞬のうちに彼女の視界は真っ白く
フェードアウトしてゆく・・・足元から。
(続き…)
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