新入生のみなさん、高校ご入学おめでとうございます。
高校生活に慣れるのはまだまだ先になると思います。が、
高校生の自覚を持ってこれからの行事に備えていきたいですね。
さて、先生方が「勉強に、クラブに…」というフレーズを使われているのを、
なんとなく、聞いた方もすでにいらっしゃると思いますが、
クラブ活動は、入っている人にとっては、高校生活の中で勉強と同じくらい
大切なものとなっていきます。
放課後、同じ趣味を持つ仲間と練習や創作活動にはげむ時間。
やればやるほど、自分の技術が上がっていく。
そんなことに気づいてしまうと、もう部活動からは離れられなくなります(笑)。
これから高校生活をはじめる人たちには、ぜひ、なんでもいいので部活動に入ってほしいのです。
授業が終わってすぐに帰るのではなく、「磨かれていく自分」に会いに行きましょう。
さて、数ある文化部の中、演劇部とは、どのようなクラブなのでしょうか?
劇団ちゃい子で主に役者として活躍されているAさんと、
主に音響オペレーションを担当されているBさんに、
良いところ、悪いところ、正直なお話をいただきました。
――演劇部とはどんなクラブですか?
「演劇部は簡単そうに見えて、舞台作りなどがスゴク大変。
だけど、その分、楽しいし達成感があります。あと、先輩後輩関係がなくて楽しいです」
(Aさん)
――どんな人が入部できますか?
「台本を読んで演じるだけではなく、台本を1から作ったり、
衣装作り、大工仕事、広告作り、照明、音響の操作などもしています!
演劇に興味がある人はもちろん、
裁縫、工作、照明、音響に興味がある人も楽しくできる部だと思います。
初心者でもOKなので、見学に来てみてくださいっ!」(Bさん)
――部活で大変なところは?
「仕事があるのに途中で投げだされた時に自分達にそれが来ちゃうこと。
(まれに起こる話ですが。。。)」(Aさん)
そう。私たち演劇部の活動とは、本当は「活動」ではなく「仕事」なのです。
これはほかのクラブとは大きく違うところですね。
役者さんはもちろん、照明さんや音響さん、大道具さん、衣装さん、とにかくすべての部員には、
自分の持ち場の中での自由が与えられます。
つまり、自分の才能や技術を十分に試せるということ。
しかし、自分のすることには責任を持たなければならない。
作っている途中で逃げ出しては、ほかの人たちに迷惑がかかります。だから、それはダメ。
「できる」けれど「しなければならない」から、
演劇部員は自分たちのやっていることを「仕事」と呼ぶのです。
ちょっと、大変そうですね(笑)
だけれど、「お仕事」をきちんとしてきたからこそ、
しっかりとした人になって高校を卒業された方はたくさんいます。
「お仕事」として、好きな分野を集中してやったからこそ、
本当の将来の仕事につなげていきたいと本気で決心できた人もいます。
演劇は、スーパーマルチな文化部です。
お芝居に出たい人だけでは成り立ちません。
いろんな分野の人がいて、初めて面白い舞台を作れるチームが出来ます。
自分の興味ある分野を持ち込んで、
「これ、演劇部で使えませんか?」と言ってみるのもいいかもしれません。
先輩たちにとっても、きっと良い刺激になると思いますよ。